体や心をリラックスさせるためのポイントは、しっかり「脱力」することです。つまり過剰な筋肉の緊張を抜くことです。
脱力が上手にできないと、疲れがなかなかとれません。仕事や勉強をするときも、休憩するときは脱力しないと、メリハリがなくなってしまいます。運動をするときも、脱力すべきタイミングでしっかりと脱力するのが、効果やパフォーマンスを高めるコツです。
脱力のカギを握るのが呼吸です。呼吸を止めると身体は緊張状態になり、筋が硬くなるため、十分なリラックスができません。脱力したいときは、細く長く息を吐き出しましょう。
イルチブレインヨガの「チャイルドポーズ」は、究極の脱力動作の一つです。背中、腰、肩周りがストレッチできます。力を入れる必要はなく、体の重みだけで体の背面などを十分に伸ばせます。
ストレッチというのは、勢いや反動をつけずに対象となる筋をムリなく伸ばすのが基本です。筋は急激に伸ばされると、断裂などの傷害を防ごうというメカニズムが反射的に働き、収縮してしまうからです。
チャイルドポーズでは、無防備なくらいに首や肩をゆるめ、力を抜いてしまいましょう。ストレッチをしているという意識すら忘れて、地面に身をゆだねるのです。本当に深いくつろぎが訪れるでしょう。
イルチブレインヨガの「チャイルドポーズ」
1.ひざの間を少し離し、上体を前に倒す。
2.顔は楽なほうに向け、腕は手のひらを上向きにして楽に後ろに伸ばす。