体のなかで脂肪がつきやすい場所といえば、やはりお腹ですよね。お腹に脂肪が多いのは、実は人間に限ったことではありません。
焼き肉店の人気メニューであるカルビは、牛・豚の胸の下部から腹に至る部分で、腹の肉、いわゆる「バラ肉」から切り出します。バラ肉は脂肪が多めについており、脂っぽく、味わいもジューシーです。
生物にとって、脂肪は生きるうえでのエネルギー源という側面があります。人や動物の歴史は、飢えと戦いでもありました。進化の過程で体に脂肪を蓄える機能を備えたのでしょう。そして、体のなかで脂肪を溜めやすい場所として、お腹まわりが選ばれたと考えられています。
また、腹部には大切な臓器が収まっているのに、肋骨のような外側から守ってくれる骨がありません。このため、内臓を保護するためのクッションとして、脂肪がつくようになったという説もあります。
いずれにせよ、放っておくと、脂肪がついてしまいやすいのがお腹だということです。年齢を重ねると、多くの人が下腹のぽっこりを気にし始めます。
イルチブレインヨガの「もも上げ腹筋」は、腹筋を使って膝を胸に近づけるトレーニングです。腸腰筋や腹直筋下部を鍛えることができます。腸腰筋とは、腰、骨盤、太ももの上位をつなげるインナーマッスル。ここを鍛えることで姿勢が良くなり、スタイルがよく見えます。
腸腰筋や腹直筋下部が弱いと、内臓や脂肪が垂れ下がり、お腹がぽっこりしやすくなります。一般的な腹筋トレーニングとは違う部位に刺激を与えられますので、「もも上げ腹筋」をぜひ習慣にしましょう。オフィスでもできます。
イルチブレインヨガの「もも上げ腹筋」
1.イスに座り、両手でイスをつかむ
2.太ももの上げ下げを10回繰り返す