あなたは1日にどのくらいの時間を座っていますか?
かつては、休日などに運動をすれば、ふだんの運動不足を補えると考えられていました。しかし、最近の研究では「週末や平日夜の運動だけでは不十分」との見解が有力です。長時間座りっぱなしの生活を続けると、運動の程度とは無関係に、健康リスクが高くなるという調査結果が出ているのです。大事なのは「こまめに動く」ことだということですね。
最近では、従業員が座りっぱなしにならないよう電動で昇降する机を導入したり、フロア内を歩き回れるように回廊を設けたりする企業も出てきていますが、最大のポイントになるのは、座りっぱなしの状態から抜け出すための習慣づくりです。
1分運動は、座りっぱなしを減らすための有力な手段の一つです。1時間ごとに1分間、何らかの運動をします。これを1日に何度か繰り返します。運動の内容は問いません。ストレッチ、散歩、筋トレなど何でも構いません。息抜きをするような感覚で、体を動かすのです。
「壁に向かって指立て伏せ」は、トイレに行ったついでなど、仕事の合間でも行いやすいのでおすすめの1分運動です。他の体操では鍛えにくい握力アップや、女性にはうれしい大胸筋強化によるバストアップなどが期待できます。
イルチブレインヨガの「壁に向かって指立て伏せ」
①壁から少し離れたところに立ち、壁に指をつく。
②ひじを曲げながら壁に近づき、また伸ばす。10回繰り返す。
※回数は調節してください。無理をすると指を痛めますので、軽くできる範囲内の回数を1日に数セット行うのが理想的です。また、指立て伏せを行う前に、軽くグーパーしてほぐしてから行うとよいでしょう。