筋力の弱い人が地震や火事などのときに
思いがけない力を発揮し、
重い荷物を運びだすことがあります。
一般の人が堪えられそうもない難局に直面して
信じられないような英知を出し、
よくこれが突破できたな、
と思うような実話も多くあります。
これらは普段の生活の中では
その片鱗さえ見せなかったその人の底力が、
非常事態において呼びさまされ、
能力として発揮されたものです。
瞑想は、見失われている個人の潜在能力、
あるいは生命力を顕在化するのに
役立つと言われています。
危機においてだけではなく、
平常時においても、
最も安定した心理状態のなかで
実力を発揮するための訓練になります。
つまり瞑想によって、本来の自分を
創造することができるといえます。
精神の集中と統一、
そこから体内の全能力が引きだされるということです。
私たちはふだん、
本来の実力を発揮できずに
悔しい思いをすることがあります。
日常的に瞑想に取り組み、
いつでも平常心で実力を発揮できるようになりたいですね。
現代の科学は、
新たな知見を私たちにもたらし続けています。
それは、人間という存在をとらえ直すうえでも、
有効な視点を与えてくれます。
認知心理学、人工知能、進化生物学、宇宙論などの
発展には目覚ましいものがあります。
それが人間観にも大きな影響を与えています。
火事場の馬鹿力についても、
科学的に解明される日が近いかもしれません。